JALは安全か?

愛知県出身である私は上海に向かう際、日本航空(JAL)を利用することになる。
名古屋空港時代から中部国際空港にはJALのほかに中国東方航空(JALとのコードシェア)と中国国際航空が上海に向けて就航している。
中部国際空港が開港前に全日空(ANA)が上海便を申請しているがまだ就航の予定は無いようだ。
そのいつも利用しているJALが最近おかしい。
国内線では新千歳空港にた離陸滑走を開始・国際線では韓国の仁川国際空港管制官の指示を無視し滑走路に進入、そのため着陸便がゴーアラウンドしてしまった。
また、機体の部品の欠落事故、部品の取り付けミスなど、あまり考えられないミスが目立つ。
このことについてJALはホームページhttp://www.jal.co.jp/にて謝罪文を掲載している
「事業改善命令」「警告」に対する改善措置について
 多くのお客様の生命や財産を預かる航空運送事業者たるJALグループにとって安全運航の堅持は存立基盤そのものであり、社会的責務であります。しかるにこの度、安全上のトラブルを連続して発生させ、国土交通大臣より「航空輸送の安全確保に関する事業改善命令」および「警告書」を受けるに至りましたことについて、経営はじめ社員一同、重大に受け止め、深く反省しております。
 社長はじめ経営に携わるもの自らが先頭に立ち、強い意思とリーダーシップをもって、グループをあげた安全体制の再構築に取り組み、お客様はじめ広く社会からの信頼回復に向けて全力を傾注してまいります。
* 1.要因・背景分析および経営として反省し改善すべき点
* 2.全社一丸となった安全意識改善への取り組み
* 3.ヒューマン・エラーの防止等のための手順、マニュアルの見直しおよび遵守の徹底
* 4.安全情報の的確な伝達と処理のために ― 安全組織体制の見直し


              平成17年4月14日
              株式会社日本航空
              株式会社日本航空インターナショナル
              株式会社日本航空ジャパン
毎日新聞より抜粋↓
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050414k0000e040090000c.html
過去、鉄道会社に勤務していたとき
上司に「あなたは時間厳守と安全とどちらが大事なのか」と問われたことがある。
欲張りな私は「両方」と答えてしまった。上司の回答は
「安全こそが私たちの仕事だ、正確な運行は確かに大事だが安全というものはその前に成り立つものだ。ハード面、ソフト面で安全が保てない公共交通企業は顧客からそっぽを向かれてしまう」
安全こそが公共交通機関の責務なのだ。
この件についてJALは関係者の処分を決定した。
http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY200504180215.html
処分については結構なことなのだが、このことを他の航空各社や公共交通関連企業も他人事と思わずにかぶとの緒を締めなおしてほしい。